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ボートレースびわこから気軽に行ける歴史旅と題して、坂本城跡から比叡山延暦寺を巡り、
更にはJRを使って湖北の長浜へと足を延ばし、振り返れば、戦国歴史巡りとなったオーミー!フォーユー!ですが、
一連のテーマの締めくくりとして訪れたのは安土です。
明智光秀公の居城である坂本城と羽柴秀吉公の居城、長浜城を結べば、ほぼ中間に位置するのがこの安土という場所です。
北陸と京、畿内を結ぶ中世の交通路の要所で会った琵琶湖。そこを治めようとしたとした信長公の戦略・政略が窺える城の配置です。
実はこの地を訪れる前に、ひょんなことから滋賀支部の北中元樹選手とのお話の中で上がったのが安土城跡でした。
「二人の子供とハイキングがてらに二度ほど訪ねたことがありまして。
実は子供たちが御朱印を集めていて、ここは城跡だけども御朱印がいただけることもあって訪ねたんです。
子供たちは運動してるし、ものの20~30分で本丸跡の頂上まで登れましたよ」と教えてくれました。
ならばと登った安土山、結構な登山でした。
琵琶湖周辺の街々は戦国武将の銅像や肖像画が目につきますね。
このコーナーでも度々ご紹介していますが、ここ安土も駅を降りれば織田信長公の銅像がボンッでした。
大津からJRで30分ほどでたどり着いた静かな駅。
しかし駅裏には安土城郭資料館があって信長公一色です。
そして駅から歩けば約40分、車だと10分程度で標高199メートルの安土山に到着しました。
織田信長公の天下布武の拠点として天正7年・1579年に築城されたとされる平山城は
壮大で絢爛豪華であったことは歴史に語り継がれていますが、
今は小高い山と頂上の天主(天守)に続く石、また石の急な石段が延々と続きます。
実はこの山には摠見寺(そうけんじ)という、元々は信長公の菩提寺として他の地から移築したといわれているお寺があり、
そのため北中選手が話す御朱印がいただけるということなのです。
幸い登山日和のお天気で天主(天守)跡を目指してひたすら登っていきました。
石段のスロープ自体はそれほど急ではないのですが、石段を組む石の大きさが半端ではなく一辺30~40センチの石もざらではなく、
山登りというよりは巨大な石段上がりです。未知の脇には石仏と記された跡が・・・。
これは城の普請に際して石材不足を補うために各地から石仏や墓石までもを集めたという
言い伝えが真実であったことを物語るものです。
至る所に石仏跡がありました。そして墓標らしきものも。
さらに山の中腹まで来ると家臣であった羽柴秀吉公や前田利家公の屋敷跡がありました。
さすがに山の斜面をならして建てられた屋敷のようで、敷地としてはそれほどの広さではありませんでした。
さらに登り続けると、信長公の住まいであったとされる二の丸跡、
京から天皇を招き入れる際の本丸御殿跡、そして高さ33メートル、五層七階とされた安土城の本丸天主跡へと続きます。
やたら大きな石段が続く天主跡への階段を上ってようやく頂上です。
まずは天主跡から琵琶湖を望む景色をご覧ください。
もし生い茂った木々が無ければ確かに琵琶湖を一望でき、坂本城や長浜城もここから一望できたに違いありません。
ちなみに現在は山の北側は陸地になっていますが、安土城が創建された当時は山の裾まで湖が広がり、
城を下ってすぐに舟着場があったといわれており、坂本城や長浜城同様に、舟での往来・輸送を考えた築城だったようです。
そしていよいよ山頂の天主跡です。
この山頂の高さにさらに30数メートルを足した高さになるのですから、眺望もさらに良くなるはずですね。
礎石の跡がその大きさを物語っています。
こちらは、もし現存していたら、こんな感じではなかったのかという再現模型。
天主の5階、6階部分を再現した金色のものは城跡から歩いて10分ほどの場所にある
文芸の郷にの安土城天主・信長の館に展示されています。
そして安土城全体の模型(20分の1のサイズ)は安土駅の安土城郭資料館に展示されています。
最後は天主閣再現の屏風絵です。
天下布武の信長ワールドがいかに絢爛豪華だったことを偲ばせる絵図ですね。
日本史上、唯一王になろうと考えた武将の夢を想像しましょう。
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