オーミー!フォーユー!
GoToトラベルキャンペーン効果でボートレースびわこの周辺も徐々に活気を取り戻しつつありますが、今回はレース場から足を運べる観光名所をご紹介してまいります。
題して、“レース場からの歴史旅”。
そうです!滋賀県は中世日本史の名所・旧跡の宝庫なのです。
そしてレース場近くを走る京阪電鉄石山坂本線を利用すれば気軽に歴史旅を楽しめます。
さらに今年はNHK大河ドラマで“麒麟がくる”が放映され、主人公である明智光秀公が各地で大きくクローズアップされるはず・・・だったのですが、周知のコロナ禍でドラマは制作休止や短縮などを余儀なくされ、例年の盛り上がりには一歩及ばずの状況。
この辺も何やら“悲運の武将 明智光秀”を彷彿させるとは言い過ぎでしょうか?
ともあれ、光秀公は今や、岐阜県、京都府、そしてここ滋賀県もゆかりの地として広く紹介されていますが、やはり最後に居城を設けた坂本、さらに坂本城築城の発端となった比叡山焼き討ちの中心、延暦寺がレース場からほど近いということでご紹介いたします。
ボートレースびわこからの京阪石山坂本線最寄り駅は大津市役所前駅か京阪大津京駅か、はたまた三井寺駅か?それぞれ徒歩15分から25分という距離感なのですが、風情を考えればイチ押しは三井寺駅です。
桜の名所として有名な名刹。ただこちらは見頃の春にご紹介するということにして、琵琶湖疎水に沿った参道をご覧ください。
そして、この風光明媚な三井寺駅から電車に乗ること12~13分で松ノ馬場駅に到着です。
明智光秀公最後の居城、坂本城跡地に最寄りの駅ですが、駅から跡地までは徒歩で20~30分ほどかかります。途中、明智塚(他県にもあります)がありますが、ここは光秀公秘蔵の名刀が埋められているという言い伝えがある場所です。
こちらを目にしながら少し後戻りすると、お寺の近くにこの地に城があったことを示す坂本城址の碑がひっそりと佇んでいます。この場所は当時、中堀から二の丸があった付近なのか?
それでは湖面に臨む幻の名城を探っていきましょう。
明智塚から歩いて2~3分で坂本城の本丸跡であろうとされる石垣が沈む湖面に着きます。
実は普段は入ることのできない私有地内にある本丸遺構の石垣は、2000年の琵琶湖渇水時に水位が記録的に下がり、創建当時の石垣の根石部分がわずかに現れたのですが、今では湖面の底に沈んでいます。
ただ水位が大幅に下がった時の湖面の下にぼんやりとその形が確認できるのですが、時期的に1年で一番水位の低くなる12月になると、その石垣もほんの少し姿を現すかも、ということで、これからがチャンス。
ぜひお城好き、歴史好きの皆様はお訪ねください。
因みにこちらへの入場は来年の2月7日までの予定で、土日祝日限定で午前9時~午後5時まで敷地内に入れるようですので、観光協会のホームページ等をご参考にしてお訪ねください。
それにしても、この場所から望む琵琶湖の風景や、水面を光秀公も眺めていたのかと思うと、どこかノスタルジックな気分になりますよね。
尚、写真に移るのは後世に建造された石垣ですのでお間違えなく!
次に坂本城址公園です。やはり坂本城址の碑があり、明智光秀公の石像もあります。
当時の本丸とされる場所からは少し離れた所にある公園で、外堀周辺の場所であるとか。琵琶湖を一望に望める静かな所で、こちらには坂本城の歴史を記したパネルなどが展示されています。
坂本城は1571年比叡山焼き討ちの翌年、主君信長公の命により光秀公が築城。その後10年間、本能寺の変まで明智家の居城となりましたが、本能寺の変の後、山崎の合戦で光秀公が敗死した直後に城も落城。その後、一度は再建されましたが1586年に廃城となりました。
創建当初の城を想像した絵が印象的です。大天守、小天守からなる本丸に二の丸と、この絵通りなら、当時としては安土城に次ぐ壮麗な名城だったことでしょう。ここから安土城の天守を眺めることが出来たかもしれませんね。
ということで、戦国ロマンに浸ったオーミーフォー・ユー、レース場からの歴史旅。次回は松ノ馬場駅から京阪石山坂本線でひと駅向こうの終着駅、坂本比叡山口で下車し、この坂本城築城の発端となった比叡山焼き討ちの中心、延暦寺界隈をご紹介いたします。
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