オーミー!フォーユー!

猛暑も一段落し、滋賀も秋らしい涼しさに包まれるようになりました。
オーミー!フォーユー!も動き出します。

今回はJR湖西線で堅田駅まで足を延ばし、駅から湖岸まで歩くこと20分程度。
路線バスを使えば10分ほどで辿り着く、近江八景のひとつである浮御堂(うきみどう)と、
その周辺、本堅田界隈をご紹介いたします。
駅から東へひたすら歩くと本堅田へ。
標識やレンガ色に舗装された道路が歴史的な風土を感じさせる、
静かな街並みが続きますが、ほどなく浮御堂を擁する満月寺に到着です。

この辺りは琵琶湖の対岸との距離が最も短く、瓢箪(ひょうたん)の形に例えるならば丁度“くびれ”にあたる地形を利用して、
ここ堅田と対岸の守山を結ぶ約1.4キロのルートで1964年に琵琶湖大橋が架けられました。
湖岸からその琵琶湖大橋を望めますし、遊歩道が整備され浮御堂を眺めながらぶらぶらできる絶好の散歩コースです。

それでは浮御堂にお参りしましょう。
平安時代に湖上交通の安全を祈願して建立されたお堂がその始まりとされ、その後は海門山満月寺と称される伽藍の一部として、
現在のお堂は昭和12年に再建され、昭和57年に修理されたものです。
山門を抜け参道を進むと見事な老松が枝を伸ばし境内を彩ります。その松の木をくぐり桟橋とつながる浮御堂へ。
湖上に浮かぶように佇むお堂は近江八景のひとつとされ、訪れる人々の心を目前に広がる琵琶湖の水面と共に癒してくれます。
湖面とは逆の縁側や桟橋で外国人観光客数人が涼を取りうたた寝をしていましたね。

縁側渡り廊下で琵琶湖の風景をぼんやり眺めつつ、しばしの休息を取り、再び散策を始めますが、
お昼時という事もあり腹ごしらえを考え、再び湖沿いの遊歩道を歩きだします。
するとそこには絶好のお店が、お洒落なレストランがありました。浮御堂のお隣にある“カフェレストラン ペコリーノ”です。
ランチ主体の営業をされているイタリアンのお店で、
ラザニアランチやピザランチに週替わりのドリアランチ、パスタランチ、グラタンランチ。
琵琶湖を一望できる最高のロケーションで、テラス席も抜群の眺め。

琵琶湖の風を浴びながらいただくお料理はワンドリンク(ソフトドリンクからビールやワインなどのアルコールも有り)、
前菜、パンからデザートまでセットされた最高のコスパです。
眺めの良いカウンター席やテーブル席は予約が必須。でも、その価値は十二分の素晴らしいお店です。

何をいただこうかと迷いに迷った挙句、お店イチ押しのビーフシチューランチを注文いたしました。
御昼間から赤ワインと共にいただく、こだわりのシチューの味は文句のつけようがございません。
目前に広がる湖と浮御堂を楽しみながら、贅沢なランチタイムを過ごすことが出来ました。

腹ごしらえを済ませ再び散策へ。
歴史ある本堅田の街並みをうろうろし、ぺコリーノから歩くこと10分弱。石碑に目が止まりました。
“一休和尚修養地”とされるこのお寺は、華叟宗曇(かそうそうどん)が室町時代に開いたとされる臨済宗のお寺です。
一休さんの愛称で親しまれ、おとぎ話でも有名な室町時代に実在した臨済宗の僧、一休宗純。
実はここの開祖である宗曇の弟子で、少年~青年時代にこの地で修業したとされる古刹なのです。
境内には自由に入れます。
静かで美しいお庭を眺めることができて、ここもまた、気軽に由緒ある歴史を感じさせてくれる本堅田の一角なのです。

街の至る所に神社やお寺が点在し、歴史的な風情のある堅田~本堅田巡り。
湖岸の遊歩道沿いには、評判のレストランやカフェもあるお洒落なスポットでもあります。
ボートレースびわこから少し北へ足を延ばせば、また新たな滋賀の魅力に出会えますよ!!!
次回はここからさらに足を延ばし、琵琶湖大橋横断に挑戦したいと思います。

ぜひまたご覧ください。

バックナンバー

No. 発行日 タイトル
第31回2024/10/30堅田・浮御堂編
第30回2024/06/25三井寺
第29回2024/02/06石山寺
No. 発行日 タイトル
第28回2023/12/04今話題の『かき氷』
第27回2023/09/08沖島
第26回2023/06/05八幡山城跡
第25回2023/03/15佐竹恒彦選手のお勧めスポット紹介
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第19回2021/11/10姉川周辺から小谷城跡
第18回2021/08/25大溝城跡探訪
第17回2021/03/01安土城跡探訪
第16回2021/01/29長浜歴史旅
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第15回2020/12/31坂本歴史旅2
第14回2020/10/30坂本歴史旅
第13回2020/01/24【4828 松山将吾】信楽
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